知らないで購入すると後々家が垂れられないかも。知らないと損する「都市計画法」について
土地などを探しているとき、その詳細情報欄に「市街化調整区域」とか「市街化区域」などの記載があると思います。特に田舎の物件では、「市街化調整区域」と表示されていると注意が必要です。
「市街化区域」は原則として家が建てられますが、「市街化調整区域」は原則として家が建てられない土地です。
都市計画法とは
都市計画法は、国土や地域を適切に利用し、計画的な市街地形成を図ることを目的としています。具体的には以下を目指します：
- 居住環境の向上
- 産業や経済活動の効率化
- 災害リスクの軽減
- 自然環境や景観の保全
わかりやすくいうと都市計画法は、みんなが住みやすい環境を作り、土地を無駄なく使うことを目的に定められた法律です。
都市計画法の対象区域
主な区域をここでご紹介します。
(1) 市街化区域
- 概要: すでに市街地となっているエリアや、今後10年以内に市街地化を進めるべきエリア。
- 特徴: 住宅、商業施設、公共施設の建設が計画的に行われる区域。
(2) 市街化調整区域
- 概要: 市街化を抑制するエリアで、農地や森林などを保全することが目的。
- 特徴: 原則として建物の新設は制限され、農業や自然環境の維持が優先される。
(3) 非線引き都市計画区域
- 概要: 市街化区域や市街化調整区域に区分されていない区域。
- 特徴: 小規模な都市や田舎で、緩やかな規制が適用される。
(4) 都市計画区域外
- 概要: 都市計画の規制が及ばない地域。
- 特徴: 規制が少なく、自由度が高いが、インフラの整備状況が不十分なことが多い。
ここで重要なのは「市街化調整区域」。ここでは様々な規制によって自由に家を建てられない可能性が高いです。
都市計画法に違反して家を建てると
都市計画法に違反すると、以下のリスクがあります：
- 是正命令: 違法な建築物の撤去や修正を求められる。
- 罰則: 違反内容に応じた罰金や行政処分が科される。
- 取引への影響: 違法建築物は不動産売買や融資において不利になることが多い。
最悪撤去などが求められるので、やはり事前にちゃんとその場所がどの区域なのかを確認する必要がありますね。
移住や別荘建築を考える方へのまとめ
都市計画法は、土地利用のルールを定め、計画的で安全な街づくりを進めるための法律です。移住や別荘を建築する際には、この法律の規制を理解することが大切です。
土地は「市街化区域」「市街化調整区域」などに分類され、用途や建築可能な条件が決まっています。
特に、市街化調整区域では基本的に建物を建てることが難しいため、事前に確認が必要です。また、用途地域ごとに住宅や別荘の建築に関するルール（建ぺい率、容積率、高さ制限など）が異なるため、希望する土地がどの地域に該当するか調べることが重要です。
計画的で快適な移住や別荘ライフを実現するためには、事前に自治体や専門家に相談し、法的な制約をクリアした上で進めることをおすすめします。土地選びや建築計画に不安があれば、不動産会社の方に相談してみましょう。
